ZEHの購入を検討されている方は、補助金がもらえるということを、どこかで聞いたことがある方がほとんどかと思います。ZEHは当然ながら一般住宅に比べて初期費用が高くなるので、補助金の金額や、それがいつまでもらえるかということは非常に大事なポイントですね。
本記事ではZEH補助金の現状を纏め、さらに今後どうなっていくかということについて考察していきたいと思います。
ZEH補助金の現状について
平成29年度現在、ZEHを建てた場合に受け取れる補助金は75万円となっております。さらに、蓄電池を導入すれば4万円/kw、最大で40万円の補助金を受け取ることでできますので、今年度受け取れる最大額は115万円となっております。
平成28年度は定額の補助金が125万円、蓄電池分が5万円/kw、最大50万円でしたので、前年度と比較すると、定額分が50万円、最大額で60万円の減額となっておりますね。
また、補助金については申請方法もなかなかややこしいので、こちらも気を付ける必要があります。減額されたとはいえ、75万~100万円以上の大金になりますので、せっかくZEHを建てたのに補助金を受け取れなかったら非常にもったいないですね。申請方法については改めて別の記事でご紹介させて頂きますので、ぜひそちらもご参照ください。
ZEH補助金の今後に関する考察
さて、ではZEHの補助金は来年度以降ももらえるのでしょうか?結論から言うとそれは現段階では誰にもわかりません。補助金を支払っているのは日本政府ですので、来年度以降もこの補助金を続けていくかどうかは、国の予算に応じて改めて議論されることになります。
結論は現状ではわかりませんが、ZEH補助金はそれ程長くは続かないと推測されております。そもそも日本政府としてはZEHの普及目的で補助金を支払っているので、当然十分に普及したと判断した時点で補助金は打ち切られることになります。
住宅メーカー最大手の積水ハウスが平成28年度の新築販売でZEH比率74%を達成しているというニュースを見ても、ZEHの普及は着実に進んでいることがわかりますね。今年度の補助金が減額されていることを踏まえても、それ程長くは続かないと考えていいでしょう。
今年度いっぱいで完全に打ち切りになる可能性も十分にあるため、今ZEHの購入を考えている方はなるべく早めに進めた方が良さそうですね。
補助金なしでZEHを建てるメリット
では、補助金がなくなってからZEHを建てるのは、悪い選択なのでしょうか?もちろん75万~100万円以上という大金ですので、せっかくZEHを建てるのであれば、補助金を受け取れるに越したことはないです。ですが、たとえ補助金がなくなったとしても、ZEHは一般住宅に比べて様々なメリットがあります。
↓記事にもある通り、補助金なしでも、長い目で見るとトータルで支払うコストは一般住宅よりもZEHの方が安くなります。
ZEH(ゼッチ)の費用対効果は? 一般住宅と35年総費用徹底比較
その他にも少し考えただけで、以下のように一般住宅に比べて様々なメリットを列挙することができますね。
- 環境に優しい生活
- 光熱費削減による月々のランニングコストの低下
- ヒートショック予防による健康的な暮らし
- 一般住宅よりも高い資産価値の保有
このように補助金に間に合わないからといって、ZEHを諦める必要は全くありません。将来的にZEHの購入を検討されている方にとって、補助金打ち切りというのは大きな不安要素かと思いますが、補助金の動向ばかりに振り回されずに、あくまでZEHの本質的なメリットについて考えていきましょう。
纏め
- 平成29年度のZEH補助金は75万円、前年度の125万円から50万円減額となっている。
- 今後数年でZEH補助金は打ち切られる可能性が高いため、早めに検討することが望ましい。
- 補助金がなくなったとしても、ZEHには様々なメリットがある。