1:ZEHって…?
2:どのように“ゼロエネルギー”が実現されるの?
3:ZEHのメリット
4:ZEHのデメリット
5:ZEHで家を建てようと思ったら…
私自身はマイホームを購入する際色々と悩んだ結果、「ZEH」で家を建てましたが、「ZEHって聞いたことがあるけど詳しくは分からない…」という人も多いのではないでしょうか?
ZEHとはそもそも何の略で、どのようなメリットデメリットがあるのか。今回は基本の基本を纏めてみました!
1:ZEHって…?
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット ゼロ エネルギー ハウス)の頭文字を取ったもので、簡単に言うと家全体で見た時のエネルギー消費量が、“もろもろを合算すると”ゼロになっている住宅のことです。この“もろもろを含めると”、の意味は後で説明します。
Net Zero Energy Houseの頭文字だったらNZEHじゃないかと思うかもしれませんが、なぜかNだけは採用されずZEH(ゼッチ)と呼ばれています。不思議ですね。
家に人が住んで生活するだけで、冷房や暖房、電気や給油等、さまざまな形で「エネルギー」を消費していきますが、これを、様々な工夫により合算でゼロにしていく。これを実現するのがZEHという家なのです。
ZEHは、地球温暖化ガスの排出量削減といった社会的な課題に対して開発されてきた技術でありながら、“お金” や “健康”の面から住んでいる人へのメリットが非常に大きく、これにより近年瞬く間に注目を集めてきました。
2:どのように“ゼロエネルギー”が実現されるの?
さて、このエネルギー消費の合計をゼロにする方法ですが、大きく分けると3つの方法でこれを実現しています。
1つ目は、「断熱」。これは、壁や窓といった、外気と内気の境目となる部分に対して断熱性能の高い素材をしっかりと使い、外の気温に大きく変化を受けない家作りを目指すことです。
外の気温に影響を受けて家が夏は暑く・冬は寒くなってしまうと、その分エアコンや暖房を使用する必要が出てしまいます。まずは家の外壁の構造自体をかえることで、夏は涼しく・冬は暖かい家を作るのです。
そして2つ目は、「省エネ」。これはエアコン・給油機・照明といった、エネルギー消費の大きい設備の省エネ性能を高めることを指します。
こういったものは設備によって消費するエネルギー量が大きく違うので、消費エネルギーが少なくエコな機材を使用することで使用エネルギーが大きく変わります。また、必要以上にそれらを使うことのないよう、エネルギーの使用を自動制御するような設備を導入したりもします。
そして3つ目は、「創エネ」。これは聞き慣れない言葉かもしれませんが、エネルギーを創り出していくことですね。
太陽光発電等により家のポテンシャルを最大限に活用し、自らエネルギーを生み出していきます。
これら大きく3つの方針…「断熱」「省エネ」「創エネ」により、家全体でみた時のエネルギー消費を “合算で” ゼロにしていくというのがZEHなのです。
3:ZEHのメリット
ZEHで住むメリットには、どのようなものがあるでしょうか?これは大きく分けると3つ挙げられると思います。
1つ目は、単純に、光熱費の節約になること。大きめの発電機をつければ、自家発電したエネルギーが消費エネルギーを大きく上回り収支がプラスになることすらあります。
このZEHを建てるにあたっての初期投資額と光熱費が節約できることによる節約効果を比べてみると、まず間違いなく、ZEHで建てた方が金銭的なメリットが出ます。私自身はここに惹かれてZEHで建てたのですが、実際に試算してみると、どんな家庭にとってもメリットが生まれることに気付くと思います。
2つ目は、家全体の温度変化が少なくなるので、住みやすく健康面にも良いということです。断熱性の高い壁や窓を導入することで、夏は涼しく・冬は暖かい家となります。
この影響は思ったよりも大きく、私自身は住んでみて最も満足しているのは実はここだったりもします。もともと住んでいる家の冬のお風呂場は凍えるほど寒かったので、冬でも寒くなりすぎない今の家は本当に快適です。これもZEHの大きな利点と言えるでしょう。
3つ目は、日本が国単位でZEHを推進しているので、補助金等のメリットが得られること。ゼロエネルギーの住宅は地球温暖化ガスといった問題への明確な回答として地球規模で推進されており、他の国に負けじと日本もこれを強く推進しています。
政府の発表では2020年までに「新築の住宅は基本的にZEH」というレベルまで持っていこうとしているので、これから加速度的にメジャーになっていくことでしょう。率先して導入した家庭には補助金が出ており、これは毎年政府がその金額を発表しています。
4:ZEHのデメリット(懸念点)
さて、一方ZEHで家を建てる場合のデメリットには何があるでしょうか…?実はZEHで家を建てることには現状、金銭的・住み心地的なデメリットはないのですが、「よく言われている懸念点」は、大きく2つほどあるのではないかと思います。
よく言われる懸念の1つ目は、初期投資が高い、ということ。例えばどの程度のイメージなるかと言うと、土地で2,000万円、建物で2,000万円の合計4,000万円で新築の家を建てようとしていた場合、ここに、ZEHにするための初期投資300万円上乗せされる、という感じです。
私も実は最初この初期投資の高さから躊躇したのですが、実際には月2万円近い光熱費が30年に渡って0円になるのであれば、それだけで合計740万円が浮くことになり、この初期投資は計算してみると、ほぼ確実に回収出来ます。
また、このゼロエネルギー住宅にするための初期投資は実際にはローンに組み込めるので、家を買うタイミングで300万円を別個用意する必要はありません。月々のローンの支払いにこの300万円の分が乗って来る、ということです。ローンの金利を考えても、30年スパンで見ればZEHで損をするということは、実際には起こりません。
2つ目の懸念点は、ZEHを建てるに当たってハウスメーカー側が慣れていない場合がある、というものです。これは実際に問題になってくる可能性の高い問題点です。
ZEHという住み方はまだまだ日本での浸透率が高くないので、ハウスメーカーとしても施行した実績が少ない、という場合も多々あります。実は私自身、最初に考えていたハウスメーカーがZEHの経験が少なく、ゼロエネルギーで家を建てることに関して、手探り状態だったため断念した経験があります。
ここに関しては、どこかのタイミングで、ZEHで家を建てるべく色々なハウスメーカーと交渉をしてきた私の経験をもとにオススメのZEHハウスメーカーを書いていきたいと思います。現状、どこでZEHを建てるのが一番良いか、ということについては情報が少ないので、ZEHに興味を持っている皆さんの役に立つのではないかと思います。
5:ZEHで家を建てようと思ったら
さて、ZEHで家を建てようと思ったのであれば、まずはZEHに強いハウスメーカーを選定してそこに話を聞きにいくのが良いでしょう。
ハウスメーカーにとりあえず足を運んでから「ZEHに興味があるのですが」と言うと、彼らも営業上「うちもZEHを推進していまして…」と返ってくるので、しっかりとZEHに関する情報や知識を蓄えてから、ここぞ!というハウスメーカーを訪問するようにするのがオススメです。
いずれにしても、まずはハウスメーカ―を訪問する前に、ZEHを建てるにあたってどれくらい初期費用が掛かるのか、どのようにローンに組み込まれるのか等のイメージを掴んでおくことが大切です。
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⇨【所用時間3分】ZEHを建てるにはまず試算!見積りのイメージを掴みましょう!
ZEHのメリットを最大限に享受し、満足いくマイホームを購入するため、一緒に勉強していきましょう!
それでは。